蚊虻(読み)ブンボウ

デジタル大辞泉 「蚊虻」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぼう〔‐バウ〕【×虻】

あぶ。また、弱小なもの、つまらないもののたとえ。
彼等が目には雀―の前を過ぐるとや見ん」〈一茶・文化句帖補遺〉

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精選版 日本国語大辞典 「蚊虻」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐ぼう‥バウ【蚊虻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (か)と虻(あぶ)
    1. [初出の実例]「蚊虻附鳳者、翔高天於九空」(出典性霊集‐四(835頃)為人求官啓)
    2. [その他の文献]〔荘子‐天運〕
  3. 弱小なもの、つまらないもののたとえ。
    1. [初出の実例]「歳月既久、常願、奮蚊虻力、答海岳徳」(出典:性霊集‐九(1079)嬰疾上表辞職奉状)
    2. [その他の文献]〔説苑‐説叢〕

ぶん‐もう‥マウ【蚊虻】

  1. 〘 名詞 〙ぶんぼう(蚊虻)
    1. [初出の実例]「Bunmǒ(ブンマウ)。カ、アブ〈訳〉蚊と虻」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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普及版 字通 「蚊虻」の読み・字形・画数・意味

【蚊虻】ぶんぼう(ばう)

蚊と、あぶ。〔夢渓筆談謔〕信安・滄・景の虻多し。夏、牛馬皆泥を以て之れに塗る。爾らざれば、多く虻の斃(たほ)すと爲る。

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