日本歴史地名大系 「斎院勅旨田」の解説 斎院勅旨田さいいんちよくしでん 愛媛県:松山市石手川下流域(旧温泉郡の大部分)斎院村斎院勅旨田伊予国に置かれた斎院勅旨田。永暦二年(一一六一)正月日の後白河上皇院庁寄進状案(妙法寺文書)に「在伊予国」として「前斎院勅旨田」がみえ、同元年一〇月に後白河上皇が近江日吉社から分霊を勧請して京都東山(ひがしやま)に新日吉(いまひえ)社(現京都市東山区)を創立したとき、「前斎院勅旨田」など三ヵ所が同上皇から新日吉社に寄進されている。正応元年(一二八八)の鎌倉将軍寄進状(鶴岡八幡神社文書)によれば、幕府は斎院勅旨田を鶴岡(つるがおか)八幡宮寺(現神奈川県鎌倉市)に寄進している。<資料は省略されています>ところが、妙法院文書の康永三年(一三四四)七月付無品親王庁解によると、勅旨田は妙法(みようほう)院(現京都市東山区)領となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by