妙法(読み)ミョウホウ

デジタル大辞泉 「妙法」の意味・読み・例文・類語

みょう‐ほう【妙法】

(メウハフ) 巧妙な手段。うまい方法。「奇手妙法
(メウホフ) 言葉では言いつくせない、意味の深い教えである仏法。また、妙法蓮華経法華経)のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「妙法」の意味・読み・例文・類語

みょう‐ほう【妙法】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( メウホフ )
    1. 仏語。深遠な理法、真理。また、いうにいわれない意味の深い教えの意で、仏法をいい、特に妙法蓮華経の略称として法華経をいう。
      1. [初出の実例]「五綴持錫観妙法、六年蘿衣啜蔬湌」(出典:性霊集‐三(835頃)奉謝賜綿兼詩々)
      2. [その他の文献]〔法華経‐方便品〕
    2. みょうほう(妙法)の火」の略。
      1. [初出の実例]「送火 〈略〉ししが谷は大文字、松か崎は妙法などあり」(出典:俳諧・増山の井(1663)七月)
  3. [ 二 ] ( メウハフ ) 巧妙な手段。すぐれてよい方法。
    1. [初出の実例]「愚等此齢に至るまで斯く切実なる妙法を知らず」(出典:西洋開拓新説(1870)〈緒方正訳〉序)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「妙法」の解説

妙法(2) みょうほう

1026-1107 平安時代中期-後期尼僧
万寿3年生まれ。丹波の人。京都で夫にすてられ,40歳で尼となる。日課阿弥陀(あみだ)経,法華(ほけ)経,仁王経,観音経をよみ,念仏一万遍をとなえた。またとなえた念仏は小豆でかぞえて57石3斗になったという。嘉承(かじょう)2年3月18日死去。82歳。俗姓は橘。

妙法(1) みょうほう

?-? 平安時代中期-後期の尼僧。
大宰大弐(だざいのだいに)高階成章(990-1058)の長女。道心ふかく,婚姻の話がおこると断髪し,21歳で出家生涯に法華経を6万回読誦したという。享年81歳。

妙法(3) みょうほう

?-? 鎌倉時代玉工
正和(しょうわ)4年(1315)近江(おうみ)(滋賀県)日吉神社の神輿(しんよ)造りかえに従事。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「妙法」の意味・わかりやすい解説

妙法
みょうほう
saddharma

仏教用語。霊妙不可思議な法の意。仏法を形容する語。また『妙法蓮華経』の略称として用いられる。

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