断層モデル(読み)だんそうもでる(英語表記)fault model

知恵蔵 「断層モデル」の解説

断層モデル

地震の発生メカニズムを断層運動で表したもの。通常の自然地震は地下断層面を境として両側岩盤がずれることにより発生する。断層運動は断層面の全域にわたって一瞬のうちに起こるものではない。まずある一点から運動が始まり、秒速3km前後の速さで広がっていく。断層モデルは断層面の向きや傾き、大きさ、面上でのずれの量、破壊の進行速度などの断層パラメーターで表現される。断層面上でずれの量が特に大きいところをアスペリティ(asperity)という。アスペリティからは強い地震波が放出される。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android