断層モデル(読み)だんそうもでる(その他表記)fault model

知恵蔵 「断層モデル」の解説

断層モデル

地震の発生メカニズムを断層運動で表したもの。通常の自然地震は地下断層面を境として両側岩盤がずれることにより発生する。断層運動は断層面の全域にわたって一瞬のうちに起こるものではない。まずある一点から運動が始まり、秒速3km前後の速さで広がっていく。断層モデルは断層面の向きや傾き、大きさ、面上でのずれの量、破壊の進行速度などの断層パラメーターで表現される。断層面上でずれの量が特に大きいところをアスペリティ(asperity)という。アスペリティからは強い地震波が放出される。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android