斯ばかり(読み)かくばかり

精選版 日本国語大辞典 「斯ばかり」の意味・読み・例文・類語

かく【斯】 ばかり

(副詞「かく」に「この程度」の意を示す助詞「ばかり」の付いたもの) これほど。これほどまでに。
万葉(8C後)一五・三七三九「可久婆可里(カクバカリ)恋ひむと兼ねて知らませば妹をば見ずそあるべくありける」
謡曲芭蕉(1470頃)「不思議やさても愚かなる、女人と見るにかくばかり法の理(ことはり)白糸の、解くばかりなる心かな」

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