世界の観光地名がわかる事典 「新ゲヴァントハウス」の解説 しんゲヴァントハウス【新ゲヴァントハウス】 ドイツ東部、ザクセン州北西部の都市ライプツィヒ(Leipzig)のアウグストゥス広場(Augustusplatz)にあるコンサートホール。ライプツィヒ-ゲヴァントハウス管弦楽団(Gewandhausorchester Leipzig)の本拠地となっている。1981年に建設されたガラス張りの外観の建物で、中に約2000人収容の円形劇場のようなコンサートホールがある。また、このホールには、6638本のパイプがあるポツダムシュッケ社製の荘厳なオルガンが設置されている。同管弦楽団は、1743年にライプツィヒ商人が16人の音楽家を集めて設立した、世界最古の民間オーケストラである。1781年、同市の大学通りにあった織物倉庫ゲヴァントハウス(衣料の家)をコンサートホールに改造し、本拠を置いた。これがオーケストラの名前の由来になった。その後、新しいコンサートホールの新ゲヴァントハウスが建設され、1884年に当地に移ったが、第二次世界大戦下の1944年2月、連合軍の空襲により消失し、オーケストラは戦後37年間、本拠地のない状態におかれていた。現在のコンサートホールは3番目のゲヴァントハウスということになる。同管弦楽団は、ヨハン・アダム・ヒラー、フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ、アルトゥール・ニキッシュ、ウィルヘルム・フルトヴェングラー、クルト・マズーアなどが歴代の常任指揮者をつとめた世界的に有名なオーケストラで、ここを本拠地として、世界各地で演奏を行っている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報