新プラスチック(読み)しんぷらすちっく(その他表記)new plastic

知恵蔵 「新プラスチック」の解説

新プラスチック

プラスチックとしての熱可塑性と、金属のような室温塑性加工性を兼ね備えた、熱可塑性プラストマーの新素材で、PET(ペット)が主成分。一般のプラスチック材料のように熱を加えて成形、射出、押し出し加工ができ、同時に金属加工の分野で使われている室温程度でのプレスによる絞り、切断加圧による凹凸転写(コイニング)が可能。成形物は衝撃に強く、木材のように釘を打ったり、刃物を当ててもひび割れないといわれている。自動車の部品、外板や、超薄肉筐(きょう)体その他の電気・電子製品、各種ヒンジ部品、建材等への応用が期待されている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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