新党改革(読み)シントウカイカク(その他表記)New Renaissance Party

デジタル大辞泉 「新党改革」の意味・読み・例文・類語

しんとう‐かいかく〔シンタウ‐〕【新党改革】

平成20年(2008)に発足した保守政党自民党民主党を離党した国会議員らで「改革クラブ」として結成し、自民・公明連立政権に閣外協力した。平成22年(2010)に自民党から離党した参院議員舛添要一ますぞえよういちが合流して改称。平成25年(2013)まで舛添が代表を務めた。平成28年(2016)参院戦で全議席を失い政党要件を失う。

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知恵蔵 「新党改革」の解説

新党改革

舛添要一前厚生労働大臣を代表として、2010年4月に旗揚げされた政党。たちあがれ日本、日本創新党に続き、夏の参院選を前にした同月3つ目の新党になった。結党時のメンバーは、自民党に離党届を出した舛添、矢野哲朗元外務副大臣、小池正勝参院議員の3人と、改革クラブの渡辺秀央代表、荒井広幸幹事長、山内俊夫元文部科学副大臣の3人の計6人の参院議員。「隗(かい)より始める」「政・官・業・労組との癒着を絶つ」などを政策スローガンとし、「金のかかる政治との決別」「国会議員定数の削減」「大阪特区構想」「憲法改正」などを政策の柱として掲げている。
新党発足に際しては、舛添らが改革クラブに入った上で党名を変更する方法を採用。形式上は新党結成ではなく既存政党の党名変更とすることで、改革クラブへの政党交付金を引き続き受け取ることができる。また、メンバー6人は、09年の衆院選後に参議院で自民党と結成した統一会派「自民党・改革クラブ」から離脱して、新会派を結成した。
執行部批判を繰り返して自民党内で孤立した舛添と、参院選での生き残りをかける改革クラブが合流したことで、「政党交付金目当て」「舛添人気頼み」などの批判もある。こうした新党発足の手法に反発して改革クラブを離党し、新党に加わらなかった議員もいた。舛添以外の5人は、10年夏に改選を迎える。参院選では、比例選挙区公認候補を立てて議席獲得を狙う。

(原田英美  ライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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