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新制度派経済学 しんせいどはけいざいがく new institutional economics

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知恵蔵2015の解説

新制度派経済学

コモンズ(米国の経済学者)やヴェブレン(同)などの旧制度学派と理論的には多くの問題意識を共有するものの、それより、より現代的な分析ツールを兼ね備えた、ウィリアムソン(同)やコース(同)、ノース(同)などの経済理論のことを指す。一般的に新古典派経済学は、人間の完全合理性や情報の完全性・対称性から出発しているために、様々な制度が経済内に存在し続ける合理的理由を理論的に説明することができないし、現実の市場のあり方、特に資本市場労働市場のあり方が各国ごとに大きく異なることの合理的理由を理論的に説明することもできない。一方、新制度派経済学は、人間の限定合理性や情報の不完全性・非対称性から出発し、経済内に存在する様々な制度は市場の機能を阻害しているのではなくむしろ補完しているのである、ということや、現実の市場のあり方が各国ごとに大きく異なることなどを、理論的に説明することができる。

(荒川章義 九州大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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