新娑婆(読み)あらしゃば

精選版 日本国語大辞典 「新娑婆」の意味・読み・例文・類語

あら‐しゃば【新娑婆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寺社で行なわれる鬼やらいに初めて鬼の役で出る者。転じて、新参俳優をいう芝居社会の語。
    1. [初出の実例]「おめへ新娑婆(アラシャバ)だの」(出典:滑稽本・素人狂言紋切形(1814)下)
  3. 転じて、はじめての経験であること。また、その人。
    1. [初出の実例]「そこが突出し新造作者、新娑婆(アラシャバ)書物(かきもの)なり」(出典:洒落本・無駄酸辛甘(1785)跋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android