ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新安沖海底遺跡」の意味・わかりやすい解説 新安沖海底遺跡しんあんおきかいていいせきShinan 韓国南部,新安郡の沖合にある沈没船の遺跡。 1975年に発見され,76年に調査が行われた。積荷は中国の南宋・元時代の陶磁器が主であり,これに多くの銅銭,金属製品などが伴う。これらは交易品と考えられ,積荷の内容および一緒に引上げられた木簡に「東福寺」と読めるものがあり,日本に向う途中で沈没したものと考えられている。陶磁器の内容と木簡に,元の至治3 (1323) 年の銘のあるものがあることから,この年に沈没したものとされている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by