至治(読み)シチ

精選版 日本国語大辞典 「至治」の意味・読み・例文・類語

し‐ち【至治】

  1. 〘 名詞 〙 この上なくよく天下が治まること。
    1. [初出の実例]「王道なかばをとろへて四百有余年、専(もっぱら)廃亡に及て二百五十余年、つゐに至治(シチ)なし」(出典信長記(1622)一上)
    2. 「兵革の災なきは万国に希れなる至治なり」(出典:東潜夫論(1844)覇府上)
    3. [その他の文献]〔史記‐貨殖伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「至治」の読み・字形・画数・意味

【至治】しち

よく治まる。〔書、君陳〕我聞くに曰く、至治の馨香(けいかう)は、を感せしむ。黍稷(しよしよく)馨(かんば)しきに非ず、惟(こ)れ馨しと。

字通「至」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android