新居郡(読み)にいぐん

日本歴史地名大系 「新居郡」の解説

新居郡
にいぐん

和名抄」所載の古代伊予国一四郡の一。流布本には「新居」と記し、「仁比井」と訓ずる。高山寺本には新居郡内の郷として新居・井上いのえ嶋山しまやま立花たちばな賀茂かもの五郷を記し、流布本にはこのほかに神戸かんべが加わる。郡名の初見は「類聚国史」に「嵯峨天皇大同四年九月乙巳、改伊予国神野郡為新居郡、以触上諱也」とあり、大同四年(八〇九)に伊予国神野かみの郡が嵯峨天皇の御諱神野(親王)を避け、新居郡と改めたというのである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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