新山浜(読み)にいやまはま

日本歴史地名大系 「新山浜」の解説

新山浜
にいやまはま

[現在地名]牡鹿町新山浜

牡鹿半島東岸にあり、東は太平洋に面し、北は泊浜とまりはま、南は鮎川浜あゆかわはまへ通じる。正保郷帳には畑方のみ記され、一四文で雑木山と注記される。牡鹿郡遠島十八成組大肝入扱いのうち。「肯山公治家記録」元禄元年(一六八八)一〇月一四日、一五日条に、大雨で仙台藩領の「海辺潮漲リ」の際、「牡鹿郡伯浜新山浜寄(磯)浜ノ辺漁家破壊ス、漁舟二艘破損ス」とある。「牡鹿郡万御改書上」によれば元禄年間の村高は畑一〇七文で蔵入地、海上高三貫七四〇文であった。新山浜在家東西四〇間・南北四〇間、人頭七人、男七五・女四四。丸子山・鬼形おにがた山の二ヵ所の御林があり、一村中が御山守であった。また板葺で二尺五寸四方の不動堂があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android