日本歴史地名大系 「牡鹿郡」の解説
牡鹿郡
おしかぐん
〔原始〕
狭い海岸平野に面した台地に遺跡が点在し、とくに入海となっている万石浦周辺に多数分布する。旧石器時代の遺跡としては、尖頭器の発見された女川町の
〔古代〕
郡創置の時期は明らかでない。牡鹿柵の初見は「続日本紀」天平九年四月一四日条で、陸奥按察使大野東人が多賀柵(多賀城の前身)から出羽国赤雪
」として「黒川郡以北十一郡」とあるが、「十一郡」は「一十郡」の誤りで、「奥十郡」とされるが、このなかには牡鹿郡が含まれていると考えられるから、天平九年から同一四年の間の創置ともみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報