岩石学辞典 「新成作用」の解説 新成作用 炭酸塩岩を構成する炭酸塩結晶の続成変化に対して提唱された語[Folk : 1965].炭酸塩鉱物の再結晶作用,相転移,交代作用も含まれ,この結果新しい組織が形成される作用をいう.ある鉱物が,それ自身のあるいは新しい結晶のモザイク状の多形に転移すること.埋積作用によるネオモルフィズムでは粒度の粗い組織となり,後退するネオモルフィズムでは細粒となる.方解石からアラゴナイトへの転移が起こる作用が進むと小量の大きな結晶が周囲の石基部分を消費して形成される.これはポーフィロイド新成作用(porphyroid neomorphism)である.徐々に粒成長が行われ均一な粒度が保たれるものが,合体新成作用(coalescive neomorhism)である[Folk : 1965]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報