新成羽川ダム(読み)しんなりわがわだむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新成羽川ダム」の意味・わかりやすい解説

新成羽川ダム
しんなりわがわだむ

岡山県西部、高梁(たかはし)市にあるダム高梁川支流の成羽川に1968年(昭和43)完成した中国電力の中央越流型コンクリート重力アーチ式で、中国地方有数のダム。発電、工業用水用。高さ103メートル、堤頂289メートル、総貯水量1億2750万トン、有効貯水量8050万トン、最大出力30万3000キロワット。自流併用揚水式発電である。1972年7月水害の際の洪水調節責任が問われ、下流の被害者と係争事件になった。

[由比浜省吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android