新批判主義(読み)しんひはんしゅぎ(その他表記)néocriticisme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新批判主義」の意味・わかりやすい解説

新批判主義
しんひはんしゅぎ
néocriticisme

19世紀末のフランスにおける哲学一派。『哲学評論』 Critique philosophique誌の寄稿者たちから成り,カント哲学の発展的吸収を企てるとともに,特に個人の自由な人格意味を強調した。 C.B.ルヌービエ中心とし,O.アムラン,F.ピロン,A.クールノーらがいる。

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世界大百科事典(旧版)内の新批判主義の言及

【ルヌービエ】より

…当代の主潮流である実証主義に学びつつ,その感覚的経験主義を批判して,カントの批判主義をとり入れ,形而上学を排した認識の普遍的法則の定立を目ざした。その哲学は,〈新批判主義〉〈批判的合理主義〉と呼ばれ,19世紀フランス哲学に大きな影響を与えた。おもな著作に,《一般批判論》(1854‐64),《道徳科学》(1869),《人格主義》(1902)などがある。…

※「新批判主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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