家庭医学館 「新生児の骨折」の解説
しんせいじのこっせつ【新生児の骨折 Bone Fracture】
分娩(ぶんべん)時に赤ちゃんのからだの一部が産道(さんどう)にひっかかり、そこにむりな力が加わることでおこる骨折です。もっとも頻度の高いのは鎖骨(さこつ)骨折です。まれに上腕骨(じょうわんこつ)骨折や大腿骨(だいたいこつ)骨折などもあります。
[検査と診断]
ある部分を触ると痛がって激しく泣いたり、その周辺が浮腫(ふしゅ)(むくみ)をおこして腫(は)れていれば骨折が疑われます。X線撮影で診断がつきます。
[治療]
新生児の骨は接着しやすく、骨折部位を固定して安静に保っていれば治ります。鎖骨骨折も、10日もすると骨折部位が接着し始め、数か月で完全に治ります。