…春日若宮社の神主,中臣祐維(なかとみすけつな)の日記《春日社司祐維記》大永1年(1521)7月20日条には,高畠郷の住民が若宮の神主館(かんぬしやかた)に風流を掛けたことを記すが,そのときのようすは傘鉾(かさぼこ)3本を中心に,小袖を腰巻とした踊り衆40人ばかりが〈薩摩踊〉〈西行桜〉などを踊ったとある。ほかにも〈新発意(しんぼち)太鼓〉〈五位鷺〉の風流もあった。以後京都でも貴族や武家,町衆,近郊農民の若衆が中心となって,互いに趣向を競った踊りを掛けあうようすは当時の日記である《言継(ときつぐ)卿記》《兼見(かねみ)卿記》などに詳しい。…
※「新発意太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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