新蛋白食品(読み)しんたんぱくしょくひん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新蛋白食品」の意味・わかりやすい解説

新蛋白食品
しんたんぱくしょくひん

資源的により豊富な大豆,小麦などの植物性蛋白質や,いわし,さばなどの多獲性魚蛋白質を利用した食品。従来人類は良質蛋白食品として畜産物や高級魚介類の消費を増大させてきたが,将来においてはこれらの動物性蛋白食品の十分な供給ができなくなるおそれもある。そこで従来食品の類似品や新食品の製造が研究されている。最も有望視されているのは植物蛋白のなかでも栄養的に良質な大豆蛋白を利用するもので,各種のハムソーセージ,かまぼこなどの加工品や,ひき肉などに混合する食品素材が開発され,一部は市販されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android