新農村地域工業導入促進法(読み)しんのうそんちいきこうぎょうどうにゅうそくしんほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

新農村地域工業導入促進法
しんのうそんちいきこうぎょうどうにゅうそくしんほう

農業経営の規模拡大を図るためには,農家労働力を農外産業へ吸収する必要があるが,そのための工業農村へ誘致する目的で 1971年に成立した法律。しかし企業の多くは相対的に低賃金で,しかも女性労働力を目的としたものも少なくないため兼業化を促進することにもなり,農家所得は増大したものの,急激な農業の規模拡大は進まなかった。 89年に改正された新法では,輸送関連業種など対象業種が拡大され,税制,金融上の優遇措置がとられることとなっているが,農家の農業収入が減少する中で,地域振興における期待は大きい。

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