方を塞ぐ(読み)かたをふたぐ

精選版 日本国語大辞典 「方を塞ぐ」の意味・読み・例文・類語

かた【方】 を 塞(ふた)

陰陽道の方塞(かたふたがり)となる方向に来る。→方違(かたたがえ)
源氏(1001‐14頃)帚木「久しく程へてわたり給へるに、かたふたげて、ひき違へほかざまへとおぼさむは、いとほしきなるべし」
② その方向へ行けないようにする。不義理仲違いなどをしてその人の所へ行きにくくする。
狂言記昆布布施(1700)「どなたへ参て無心を申さう様もないことは、方方のかたをふたげた所で、何ともならぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android