最新 地学事典 「方蒼鉛石」の解説
ほうそうえんせき
方蒼鉛石
sillénite
化学組成Bi12SiO20の鉱物。立方晶系,空間群I23, 格子定数a1.0107nm, 単位格子中2分子含む。まれに立方体結晶,ふっう粒状ないし土状。緑~黄緑~褐緑~赤褐色。半透明。劈開未決定。硬度4.5, 比重9.2。薄片では黄色,屈折率n>2.50, 光学的等方性。原記載ではBi2O3の体心型立方晶系の多形とされていた。自然蒼鉛や泡蒼鉛に伴って二次鉱物として産するほか,日本では岡山県川上郡備中町布賀のスカルンと結晶質石灰岩との境界に直接低温溶液から生成したものが知られている。名称は蒼鉛酸化物を研究したスウェーデンのL.G.Sillénにちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

