日本歴史地名大系 「旅伏山」の解説 旅伏山たぶしさん 島根県:平田市国富村旅伏山国富(くにどみ)町集落の西方にそびえる。北山山地東端の一峰で、山域は美談(みだみ)町や出雲市東林木(ひがしはやしぎ)町などにも広がる。標高は四五六メートル。山頂には都武自(つむじ)神社(旅伏権現)が鎮座し、同じく頂上には径二〇メートルほどの平地があり、その中央の坑跡は「出雲国風土記」に載る多夫志(たぶし)烽の跡とされる。風土記によれば同烽は「出雲郡家の正北一十三里四十歩」に位置した。また烽跡に近接して長径約五五メートル、短径約一五メートルほどの楕円状の平地があり、烽職員の館跡と推定されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by