美談(読み)びだん

精選版 日本国語大辞典 「美談」の意味・読み・例文・類語

び‐だん【美談】

〘名〙
① ほめるべきりっぱな話。現代では特に、道徳的に模範とすべき行為の話。
※和漢朗詠(1018頃)下「季文子が妾帛を衣ず 魯人もって美談とす〔後漢書〕」
文学の根本問題(1958‐59)〈中島健蔵〉五「岸田国士がその美談を読んで」 〔後漢書‐謝弼伝〕
② (━する) 賛美すること。ほめそやすこと。
※山王絵詞(1310頃)一〇「さる程に、聞及大名等、我も我もと捧録を拝跪し美談す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「美談」の意味・読み・例文・類語

び‐だん【美談】

美しい話。聞いて感心するようなりっぱな行いの話。「美談ぬし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「美談」の読み・字形・画数・意味

【美談】びだん

ほむべき話。〔後漢書、謝弼伝〕(封事)孝和皇、竇后(とうこう)の恩をやさず(合葬す)。世、以て美談と爲せり。

字通「美」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android