旗山(読み)きざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「旗山」の意味・わかりやすい解説

旗山
きざん / チーシャン

台湾南部、高雄(たかお/カオシュン)県中部の町。高屏(こうへい)渓(旧称下淡水(しもたんすい)渓)の上流、楠梓仙(なんしせん)渓(俗称旗山渓)の右岸に位置する。旧称蕃薯寮(ばんしょりょう)。西の鼓山(こざん)を背に、東に対岸の旗尾(きび)山連峰を望む風光明媚(めいび)の地である。町の西側の鼓山公園(現中山公園)からの眺望はすばらしく、付近には三桃山、済公大仏、義民廟(びょう)などの名勝旧跡がある。かつてはサトウキビ栽培と製糖業で栄え、近年はバナナの名産地である。高雄、屏東(へいとう/ピントン)、台南の各所からバスが通じている。

[劉 進 慶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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