(読み)ばん

普及版 字通 「旛」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ハン
[字訓] はた・のぼり

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は番(はん)。番は獣掌の形で、うすくてひらひらするものの意がある。〔説文〕七上に「旛胡(はんこ)なり。旗幅の下垂するを謂ふ」(段注本)とあり、胡は牛の頷(あご)の下の垂れ肉で、垂れてふくらみのあるものをいう。金文の旗の図象に、胡状の旛をしるすものが多い。晋制では東に青竜、西に白虎、中央に黄竜の旛を用いた。

[訓義]
1. はた、本幅のはた。
2. のぼり、吹き流し
3. 幡(はん)と通用する。

[古辞書の訓]
名義抄〕旛 ハタ語彙は幡字条参照。

[熟語]
旛蓋旛竿・旛旛麾・旛旛児旛勝旛憧旛旛・旛
[下接語]
雲旛・旗旛・挙旛・銀旛・紅旛・絳旛・朱旛・春旛・信旛・青旛・節旛・布旛・風旛・揚旛・立旛

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【幡】より

…仏や菩薩などを荘厳・供養し,その威徳を標示する旗のこと。旛とも書く。サンスクリットのパターカーpatākāの訳。…

※「旛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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