日光道中図絵(読み)につこうどうちゆうずえ

日本歴史地名大系 「日光道中図絵」の解説

日光道中図絵
につこうどうちゆうずえ

九帖

成立 天保一四年

原本 日光東照宮

解説 天保一四年の将軍徳川家慶の社参の時に、その全行程を描かせたもの。江戸神田橋から武蔵岩槻城下(日光御成街道)、下総古河、宇都宮を経由して日光山までの宿々や道中景観極彩色で描き、将軍の宿泊・休憩の場所、御供の飲水置場・馬口洗場などの印を付し、沿道古社寺旧跡などは逐一注記がされ、将軍や随行者の案内書の役割を果した。九冊目は山内・西町・日光の山々などが克明に描かれている。折本仕立。県立博物館にも類本がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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