日出坂村(読み)ひでさかむら

日本歴史地名大系 「日出坂村」の解説

日出坂村
ひでさかむら

[現在地名]三田市藍本あいもと

藍本庄あいほんじよう村の北東に位置し、四方を山に囲まれ、西部を南流する武庫むこ川沿いに河岸丘陵が開ける。同川にほぼ併行して丹波への道が通り、日出坂峠越で丹波国多紀たき油井あぶらい(現篠山市)に至る。秀坂村と書いたものもある。慶長国絵図に「(日カ)出坂村」とみえ、高一一〇石余。正保郷帳では高二二五石余。天保郷帳では高二六五石余。元禄三年(一六九〇)丹波国油井村・古森こうもり村・当野とうの(現篠山市)三村と摂丹国境山論が起きたが、当村赤井家所蔵の地図や古文書のお蔭で同九年に当村が勝訴した(「油井三ヶ村と山論次第」赤井家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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