日向塚村(読み)ひゆうがづかむら

日本歴史地名大系 「日向塚村」の解説

日向塚村
ひゆうがづかむら

[現在地名]直入町長湯ながゆ 日向塚

栃原とちわら村の南西筒井つつい川東岸に位置。正保郷帳に村名がみえ、田高五四石余・畑高五〇石余、朽網くたみ郷に属した。嘉永五年(一八五二)の長野組物成定(戸伏家文書)によれば高一三五石余、村位は中、免六ツ二分。同年の軒別作高人別牛馬書上帳(同文書)では軒数一四・人数六〇、牛二五・馬一二。旧高旧領取調帳では高一四五石余。明治八年(一八七五)湯原ゆのはる村など一七ヵ村と合併し長湯村となる。地内に宝泉ほうせん(宝舟寺・法泉寺)と俗称する小庵があり、伝行基作の薬師如来像や正長元年(一四二八)一二月二〇日の年紀のある開山聞叟徹公庵主の位牌、天文二三年(一五五四)八月七日の道金禅門銘の墓碑などが残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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