直入町(読み)なおいりまち

日本歴史地名大系 「直入町」の解説

直入町
なおいりまち

面積:八三・八三平方キロ

直入郡北東部に位置し、北は大分郡庄内しようない町、東は同郡野津原のつはる町、南東および南は大野郡朝地あさじ町と竹田市、西は久住くじゆう町に接する。九州の屋根九重くじゆう連峰東端の大船たいせん(一七八七・一メートル)くろ(一五八七メートル)東麓の標高三四〇―九九九メートルの高冷山地に立地し、町域の約八八パーセントは山林原野。南西から北東に流れるせり川河畔に含鉄炭酸泉を湧出する長湯ながゆ温泉があり、温泉街を形成している。「豊後国風土記」直入郡球覃くたみ峯の条に「数川有り、名をかみ河という、また二つの河有り、流れて神河に会えり」とみえる湯河が長湯温泉で、神河はのちにかん川と書かれたが、明治以降芹川と改称

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報