日方岬(読み)ひかたみさき

日本歴史地名大系 「日方岬」の解説

日方岬
ひかたみさき

増毛別苅べつかり雄冬おふゆの間の日方泊にある岬。南東天狗てんぐ(九三八・五メートル)がそびえ、岬の北東日方泊ひかたとまり川がある。ヒカタは南西の風のことをいう。近代以前は「ヒカタトマリ」とする例が多く(「蝦夷日誌」二編、「行程記」)、「西蝦夷地名考」では「ヒカタとは松前などにいふひかた風の事、未申の風也」と説明している。「行程記」に「番屋有、若風かはりて悪きときハ、こゝに止宿する為に建おけり」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android