留萌支庁(読み)ルモイシチョウ

デジタル大辞泉 「留萌支庁」の意味・読み・例文・類語

るもい‐しちょう〔‐シチヤウ〕【留萌支庁】

留萌振興局旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「留萌支庁」の解説

留萌支庁
るもいしちよう

面積:四〇二〇・〇五平方キロ
留萌るもい市、増毛ましけ増毛ましけ町、留萌るもい小平おびら町、苫前とままえ苫前とままえ町・羽幌はぼろ町・初山別しよさんべつ村、天塩てしお遠別えんべつ町・天塩てしお町・幌延ほろのべ

北海道の北西部に位置し、北は宗谷支庁、北東は上川支庁、東から南にかけては空知支庁、南は石狩支庁に接する。西は日本海に面する。管内は一市七町一村。

大正三年(一九一四)設置の留萌支庁以前に開拓使管下の地方行政官庁として留萌支庁が置かれた。明治五年(一八七二)九月開拓使が置いた六支庁のうち宗谷支庁は同六年二月天塩国留萌郡留萌に移転、留萌支庁となった(「事業報告」第一編)。管轄地は天塩国増毛・留萌・苫前・天塩・中川なかがわ・上川、北見国宗谷・利尻りしり礼文れぶん枝幸えさしの一〇郡。同八年三月開拓使札幌本庁に統合された(同報告)。これにより当支庁は札幌本庁留萌出張所となり、同九年に出張所を廃し、開拓使留萌分署となった。同一二年郡区町村制の施行に伴い留萌外五郡郡役所となり(事業報告)、同一四年増毛に移転して増毛外五郡郡役所となった(「開拓使申奏録」北海道庁蔵)。開拓使留萌支庁は現留萌市もと町にあったが、跡地は留萌築港に伴い消滅。官員の官舎は出羽国鶴岡藩の脇陣屋跡を利用した。明治八年の留萌支庁管轄区域の戸数・人口は、天塩国六郡が五二五戸・一千六四人、北見国四郡が一九九戸・七〇九人(北見州経験誌)

明治三〇年一一月増毛外五郡郡役所廃止により増毛に増毛支庁を置き、旧天塩国の増毛・留萌・苫前・天塩・中川・上川の六郡を管轄。同三二年上川郡、同三四年中川郡を上川支庁に分割、大正三年九月支庁を留萌に移して留萌支庁と改称、昭和二三年(一九四八)一〇月豊富とよとみ(現豊富町)を宗谷支庁に分割。留萌地方は近世末以来鰊漁業が発達し、明治二〇―三〇年代には年産二〇万石近くにも達して最盛期となり、漁村が成立、発展した(北海道庁勧業年報・北海道庁拓殖年報)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「留萌支庁」の意味・わかりやすい解説

留萌〔支庁〕
るもい

留萌振興局」のページをご覧ください。

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