日本とNPT

共同通信ニュース用語解説 「日本とNPT」の解説

日本とNPT

核兵器の拡散阻止を主目的とする核拡散防止条約(NPT)は1968年に各国署名が始まり、70年3月に発効した。日本は発効直前の同年2月に署名。だがその後、国会批准を認める手続きが進まず、三木武夫首相が75年1月に批准方針を表明。1年半後の76年6月にようやく批准にこぎ着けた。条約づくりを主導した米国は一貫して日本に批准を促し続けた。批准が遅れた背景には、5大国にのみ核保有を認めたNPTの不平等性への反発や、日本の民生用原子力利用への制約に対する懸念があった。政界の一部には、核武装の選択肢を完全排除することにためらう向きもあった。

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