日本のアウトサイダー(読み)ニホンノアウトサイダー

デジタル大辞泉 「日本のアウトサイダー」の意味・読み・例文・類語

にほんのアウトサイダー【日本のアウトサイダー】

河上徹太郎による評論。昭和34年(1959)刊。同年、第6回新潮社文学賞受賞。中原中也内村鑑三大杉栄らをアウトサイダー定義、その批評を通じて、近代日本のインサイダーとは何かを浮き彫りにする試み。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日本のアウトサイダーの言及

【河上徹太郎】より

…シェストフ的不安の流行のきっかけとなったシェストフ《悲劇の哲学》の翻訳(1934,阿部六郎と共訳),ジッドの紹介や,《近代の超克》座談会の主催などの間に《文学界》の編集に尽力した。戦後,《私の詩と真実》(1954)で美と信仰の内的一致を示した後,《日本のアウトサイダー》(1959),《吉田松陰》(1968)で正統への反逆者の精神を追求した。晩年は史伝に関心を寄せ,《有愁日記》(1970),《歴史の跫音(あしおと)》(1977)を刊行した。…

※「日本のアウトサイダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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