日本一鑑(読み)にほんいっかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日本一鑑」の意味・わかりやすい解説

日本一鑑
にほんいっかん

中国,明代の日本研究書。明の鄭舜功撰。3部 16巻。嘉靖 44 (1565) 年頃成立。著者は新安 (広東省) の人で,同 34年に命を受けて倭患禁圧をはかるために日本に出使し,その見聞と倭寇対策をまとめて本書を編した。内容は豊富で,日本の地理風俗習俗博物などを記し,また正確でもある。特に「寄語」の項には三千四百余の語彙が収載されていて,国語史の資料としても貴重。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む