日本三文オペラ(読み)ニホンサンモンオペラ

デジタル大辞泉 「日本三文オペラ」の意味・読み・例文・類語

にほんさんもんオペラ【日本三文オペラ】

武田麟太郎中編小説浅草アパート舞台市井の人々の生活を描いたリアリズム小説。昭和7年(1932)「中央公論」誌に発表。昭和10年(1935)刊行の作品集「市井事」に収録

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の日本三文オペラの言及

【銀座八丁】より

…36年《続銀座八丁》を《モダン日本》に連載。浅草の安アパートに住む下層庶民の群像を描いた《日本三文オペラ》(1932)で定着させた〈市井事もの〉の作風を長編の風俗小説として成功させた作品。ファシズム台頭の時代を背景に,銀座の酒場に出入りする階層の頽廃した生態が描かれている。…

※「日本三文オペラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android