日本海盆(読み)にほんかいぼん

最新 地学事典 「日本海盆」の解説

にほんかいぼん
日本海盆

Japan Basin

日本海北部を占める日本海中最大の海盆水深約3,500~3,600mの平坦な地形を示し,大和海嶺の西側から北側を囲むように広がる。日本海盆の北半分は,屈折法地殻構造探査により,海洋性地殻の存在が示されている。この海洋性地殻の一部は北海道西方沖の奥尻海嶺で衝上し,海底に露出していると考えられている。これは新潟沖から続く日本海東縁変動帯の一部として認識される。地磁気縞模様は明瞭ではないが,一部に認められている。日本海盆の地殻熱流量は海盆北部で約115mW/m2程度,南西部で約85mW/m2程度である。DSDP-IPOD(site 301),ODP(site 795)により,日本海盆で深海掘削が行われ,音響基盤より上部の層序が明らかにされているが,海盆中央部での掘削は行われておらず,不明な点も多い。海盆北部はおよそ中新世前~中期に海洋底拡大によって形成されたと考えられており,海盆南部(大和海嶺西方)は不明な点が多いが,大陸地殻が存在していると考えられている。

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関連語 倉本 真一

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本海盆」の意味・わかりやすい解説

日本海盆
にほんかいぼん

日本海の北半分を占める海盆。もっとも深いところは約3500メートル。周りの陸地から海底谷を通って流れ込んだ陸性堆積(たいせき)物が厚さ2000メートルも積もり、著しく平坦(へいたん)であるが、西部はやや浅くなっている。地殻構造は標準的な海洋性であり、地殻熱流量も比較的高く、成熟期にある縁海と考えられている。

安井 正]

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