縁海(読み)えんかい(英語表記)marginal sea

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

島・島孤や半島を境として大洋に接し、下が海洋地殻となっている小さな海。縁海と地中海を併せて付属海という。日本海、東シナ海、南シナ海、オホーツク海、ベーリング海、北海、アイルランド海、カリフォルニア湾、バス海峡などである。人間活動の場に近いのでその影響を受けやすく、環境や海中資源や海底資源の面で重要であり、大洋よりも身近な海である。

[高野健三]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 大陸の外縁にあって、島や半島で不完全に区画された、大陸棚を覆う比較的浅い海。たとえば、オホーツク海、日本海、バルト海、北海など。〔現代語大辞典(1932)〕〔席予‐送張説巡辺詩〕
② 海沿いの土地。
※三代格‐一六・承和一三年(846)一〇月五日「頃年府粮被縁海之国

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世界大百科事典内の縁海の言及

【海】より

…海岸近くの入江や,浦,潟(かた)を海とするか湖沼と呼ぶかは,多分に従来の習慣によっている。
【海の地球科学】

[海の分類]
 海を分類するには,その位置や大きさ,形状,海水の特性などにより,大洋と付属海に分け,付属海はさらに地中海(大・小地中海),縁海に分ける。大洋とは太平洋,大西洋,インド洋の三つであって,その他の海は,いずれもこれらのどれかに付属させる。…

【海底地形】より

…島弧の火山は沈み込むプレートと大陸プレートとの間のシアによる熱エネルギーの発生とマグマの形成によるものである。 海溝に伴う火山列のさらに内側では,西太平洋のように縁海marginal seaがある場合と南北アメリカ西岸のように海岸に脊梁山脈が迫っており縁海を欠く場合とがある。縁海の成因は多様である。…

※「縁海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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