日田城(読み)ひたじょう

日本の城がわかる事典 「日田城」の解説

ひたじょう【日田城】

大分県日田市の慈眼山(じげんざん)公園とその一帯にあった山城(やまじろ)及び居館。古代・中世~近世初頭にかけて、大蔵日田(おおくらひだ)氏が拠点としていた城で、山上に段状の曲輪(くるわ)を構え、絶壁が花月川に面し、南西の麓(ふもと)に居館を構えた山城の典型的な姿となっていた。852年(仁寿2)に鬼蔵大夫永弘が創建したと伝えられている。大友氏の襲撃によって焼失したという逸話もあるが、日田氏の滅亡は、家督争いによるものといわれており、大友氏は日田氏再興のために養子を送っている。日田城の廃城は永世(大友日田氏)時代からとの説もある。JR久大本線日田駅から徒歩約30分。◇大蔵城、高(鷹)城ともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android