日本歴史地名大系 「旧下谷区地区」の解説 旧下谷区地区きゆうしたやくちく 東京都:台東区旧下谷区地区現台東区の西半を占め、上野台地南部にあたる上野、台地東麓の下谷、北西部の谷中(やなか)、南麓不忍(しのばず)池周辺の池之端(いけのはた)などの地域からなる。上野公園と谷中が高台をなし、その北・東側に低地が広がる。江戸時代には町方支配に属する町と在方支配の村からなる。在方は田園簿では豊島郡の二町四村。その後しだいに町場化が進み、「風土記稿」では三村と町の在方分二ヵ村となっている。いずれも峡田(はけた)領に属した。町屋は江戸時代後期には八六町があり(御府内備考)、名主番組では三番組・一三番組・一五番組・二一番組に属した(安永三年小間附町鑑)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報