早滝比神社(読み)はやたきひめじんじや

日本歴史地名大系 「早滝比神社」の解説

早滝比神社
はやたきひめじんじや

[現在地名]玉野市滝

たき川が山間部から平坦部に流れ出た口に位置する。祭神は瀬織津姫命・速秋津姫命・天吉葛命。旧村社。社伝によると大宝元年(七〇一)紀州熊野十二社の一つを勧請したという。「備前国神名帳」総社本に社名みえ、山本氏本には「正四位下早滝比明神」、金剛寺本には「正四位上 早滝比大明神」とある。「御代官飯尾因幡守入道真覚 文安二年九月十二日 願主中瑛」と書かれた松材で直径五九センチの円板が伝わる。飯尾真覚は四国の細川氏が用吉もちよしの政所に派遣した代官といわれ、代官の手厚い保護を得ていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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