明い(読み)あかい

精選版 日本国語大辞典 「明い」の意味・読み・例文・類語

あか・い【明】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あか・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 光などが強くはっきりしている状態である。明るい。
    1. [初出の実例]「天地は 広しといへど 吾がためは 狭(さ)くやなりぬる 日月は 安可之(アカシ)といへど 吾がためは 照りや給はぬ」(出典万葉集(8C後)五・八九二)
    2. 「月いとあかければ、格子などもおろさで」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. 夜が明けて明るい。また、まだ日が暮れないで明るい。
    1. [初出の実例]「うちかすめ、うらみなどするにあかうなりて人の声々し、日もさしいでぬべし」(出典:枕草子(10C終)三六)
    2. 「まだ明い内に其形(なり)で往(い)なしては」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)四)
  4. 心が清い。偽りがない。→明(あか)き心
    1. [初出の実例]「国の法を過(あやま)ち犯す事無く、明(あかキ)(きよ)き直き誠の心を以て」(出典:続日本紀‐文武元年(697)八月一七日・宣命)

明いの語誌

→「あかい(赤)」。

明いの派生語

あか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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