格子(読み)こうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

格子
こうし

(1) lattice 空間において,等間隔の平行線群の交わりによって生じる図形を,一般に格子という。一定の構造単位の格子状配列から成る固体物質を結晶という。 (2) grid グリッドともいう。電子管の陰極陽極の間に置かれた平面格子状または網状の電極。格子に信号電圧をかけて陰極から陽極へ流れる電流 (陽極電流) を制御するものを制御格子といい,増幅用電子管,放電管などで重要な働きをする。

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デジタル大辞泉の解説

こう‐し〔カウ‐〕【格子】

細い角材や竹などを、碁盤の目のように組み合わせて作った建具。戸・窓などに用いる。
寝殿造り建具である蔀(しとみ)のこと。
格子戸」の
格子縞(じま)」の略。
グリッド
結晶格子」の略。
回折(かいせつ)格子」の略。
格子女郎」の略。また、格子女郎のいた所。

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百科事典マイペディアの解説

格子【こうし】

(1)細長い部材を碁盤目に組み合わせたもの,または一定間隔に並列したもの。戸・窓・天井・屋根妻等に使用される。組み方には幅とあきを同寸にした小間返格子,碁盤目に組んだ地蔵格子等があり,様式により杉丸太を二つ割りにして組んだ丸太格子,太い角材を用いた問屋格子,あきの細かい江市屋格子,狐(きつね)格子等がある。→連子(れんじ)(2)グリッドの訳。(3)結晶格子の略。(4)回折格子の略。
→関連項目幾何学文

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大辞林 第三版の解説

こうし【格子】

〔「かくし」の転〕
細い角材や竹などをたてよこにすき間をあけて組んだもの。建具・天井・手すりなどに用いる。また、転じて碁盤の目状になっているもの。
格子縞じま」の略。
〘物〙
結晶けつしよう格子」に同じ。
回折かいせつ格子」に同じ。
〘電〙 グリッドに同じ。
寝殿造りの建具。「しとみ」に同じ。 「 -どもも人はなくしてあきぬ/竹取」
〔表通りに面した格子をはめた部屋で、客を待ったところから〕 遊女。また、その位。吉原では太夫たゆうの次の位。格子女郎。また、格子女郎のいる所。 「いはれざる太夫・-の望みなり/浮世草子・置土産 4

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