明神峠(読み)みようじんとうげ

日本歴史地名大系 「明神峠」の解説

明神峠
みようじんとうげ

徳田とくだと福島県東白川ひがししらかわ矢祭やまつり町の境に位置し、国道三四九号(旧棚倉街道)が南北に通る。標高三六一メートル。中世には「南ノ関」と称された。「新編常陸国誌」に「奥州白河郡大村ニ越ユル間ノ関ニテ、所謂棚倉大道ナリ、南ヲ以テ名トスルモノハ、奥州ノ地ヨリサシテ称セシナリ、百間余ノ坂ナリ、佐竹家譜ニ所謂明神坂コレナリ、蓋堺明神アルヲ以テ名トセリ、会津陣物語ニ、佐竹義宣ハ兼テ上杉一味ナレバ、去六月下旬、家老梅津半右衛門、戸村豊後守ヲ大将トシテ、五千余騎、奥州南ノ関ヨリ打入云々、又佐竹義宣モ、水戸ヲ打立、奥州南ノ関大ヨリ伊飼台宿ヘ懸リ棚倉ニ陣ヲ取ル云々ト見エタルハコレナリ」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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