明神木村(読み)みようじんきむら

日本歴史地名大系 「明神木村」の解説

明神木村
みようじんきむら

[現在地名]西条市明神木みようじんぎ

北流してひうち灘に注ぐむろ川の流路が、南東方向から北転する屈曲地点の南西岸低地にある。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)新居郡の項に「明神木村 小川有」とみえる一〇〇石余の小村。村名はいかり明神社境内にそびえる大樹にちなむという(西条誌)。寛文七年(一六六七)の「西海巡見志」に「明神之木村」として、家数一九軒、舟数一艘猟舟、加子数八人、うち役加子三人とあり、天保一三年(一八四二)の「西条誌」には「海に瀕し漁家多かりしが、宝永七年の高潮に破損し、今の処に移る。其時迄家数五六拾軒有しが追々に減じ、今に二拾軒にも不満」と記され、海から遠ざかったうえ、新田造成により漁家はすべて農家となってしまったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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