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星奈津美 ほしなつみ

知恵蔵の解説

星奈津美

1990年8月21日、埼玉県越谷市生まれの女子競泳選手。バタフライに圧倒的な力を見せる。2012年ロンドン・オリンピックの日本代表。高校2年生の2008年、北京オリンピックに出場し、準決勝まで進み10位となった。12年4月の日本水泳選手権200メートルバタフライでは、自己の持つ日本記録を更新する2分4秒69で優勝を果たした。ロンドン・オリンピックでは、このタイムにこそ及ばなかったが、銅メダルを獲得した。
早稲田大学水泳部及び、スウィン大教スイミングスクールに所属。水泳の世界に踏み出したのは、ベビースイミング教室。バタフライを始めたのは小学校1年生のとき、今や世界のトップに並ぶ星だが、中学校時代の最高は全国大会4位、表彰台にも上れなかったという。星の才能が花開くのは高校時代。春日部共栄高校進学後は、200メートルバタフライでインターハイを連覇し、08年の日本選手権では高校新記録を打ち立て2位を獲得、無名の高校生ながら北京オリンピック代表に選ばれた。北京では、「オリンピックのプレッシャーや緊張感」に対応できず、自分のレースができずに終わったとしている。
16歳の時にバセドー病を発症。心臓に負担がかかることから泳げない期間を経験。投薬治療を継続し、現在は甲状腺ホルモンの数値が安定して「泳げる幸せを感じている」という。国際級の選手に適用されるトップアスリート入試で早稲田大学に入学し、その後日本学生選手権(インカレ)200メートルバタフライを3連覇。11年上海で開催された世界選手権では、わずか0.01秒差でメダルを逸した。この結果をばねに高地トレーニングに果敢に取り組み、新記録達成で2度目のオリンピック代表に選ばれた。ロンドン・オリンピックでも最後の折り返しの後で見せつけた後半の強い粘りと、小さな体に似合わない馬力のあるダイナミックな泳ぎに定評がある。
星を含めて日本選手の水泳のメダルは11個(8月4日現在)。戦後最多だったアテネ大会と同じ8個の獲得が当初の目標だったが、結果はそれをはるかに超えて、史上最多の1932年ロサンゼルス大会における12個に迫る勢いだった。

(金谷俊秀  ライター / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

星奈津美 ほし-なつみ

1990- 平成時代の女子水泳選手。
平成2年8月21日生まれ。種目はバタフライ。春日部共栄高時代,インターハイの200mを2連覇。平成20年日本選手権の200mで2位(高校新記録)。同年北京五輪代表となり200mで10位。早大にすすみ,21年,23年のインカレの100m,200mで優勝。24年日本選手権の200mを2分4秒69の日本新記録で優勝。同年ロンドン五輪の100mは予選で敗退したが,200mで銅メダルを獲得。26年ミズノに入社。27年世界選手権200mで金メダル。埼玉県出身。早大卒。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

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