春ざれ(読み)はるざれ

精選版 日本国語大辞典 「春ざれ」の意味・読み・例文・類語

はる‐ざれ【春ざれ】

〘名〙 (「はるされ」とも)
① 春になること。《季・春》
仙覚抄(1269)五「はるざれはとは、春になればと云ふ心也」
② 春が深まること。春のうららかな景色になること。春景色春色。《季・春》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
[補注]「さる」は四段活用であるから、「春さる」の名詞形は「春さり」となるが、近世には「春され」または「春ざれ」がしばしば用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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