デジタル大辞泉 「春色」の意味・読み・例文・類語 しゅん‐しょく【春色】 1 春の景色。春景。また、春の気配。「春色濃い山々」《季 春》2 なまめかしい姿やようす。「芸者は新橋の精選よりぬきと見えて。流石さすがに―も見える」〈紅葉・二人女房〉[類語]春景色・春光 はる‐いろ【春色】 春らしい色。桜色や若草色など、春を連想させる色。「春色のスカーフ」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「春色」の意味・読み・例文・類語 しゅん‐しょく【春色】 〘 名詞 〙① 春の景色。春の色。春光。春景。《 季語・春 》[初出の実例]「玉管吐二陽気一、春色啓二禁園一」(出典:懐風藻(751)春日〈巨勢多益須〉)「桜も、〈略〉もろこし、我朝の春色をなす景物たり」(出典:五音曲条々(1429‐41頃))[その他の文献]〔唐太宗‐元日詩〕② なまめかしい様子。[初出の実例]「芸者は新橋の精選(よりぬき)と見えて、流石に可憐の春色(シュンショク)も見える」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)③ 酒の異称。[初出の実例]「招一衆、賞宗椿居士所贈之春色并饅頭云々」(出典:蔗軒日録‐文明一七年(1485)四月五日)春色の補助注記( ②について ) 為永春水作の人情本の題名にこの意で多用されている。「春色梅児誉美」「春色辰巳園」「春色英対暖語」「春色梅美婦禰」など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「春色」の読み・字形・画数・意味 【春色】しゆんしよく 春景。宋・王安石〔夜直〕詩 春色人を惱まして眠り得ず は影を移して干に上る字通「春」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報